国宝の小説のモデルは吉田修一?あらすじについても【ネタバレあり】

   

小説「国宝」は9月に発売されたばかりの作品ですが、

書店員さんが大絶賛するほど注目を集めているんです。

そんな中で今、ネット上では国宝の小説の主人公のモデルが作者の吉田修一なのでは?という声が上がっているそうなのです。

よくよく考えてみれば吉田修一さんは作家20周年記念なので「作家本人がモデルというのも、ありえない話ではないかもしない」と思い、調査してみました。

今回は国宝の小説のモデルは吉田修一?という点とあらすじについても深掘りしていきます。

※一部ネタバレあり

Sponsored Link

国宝について

「国宝」は作家の吉田修一さんによって描かれた任侠の世界から歌舞伎という芸の道へ足を踏み入れた一人の男の物語です。

2018年の9月7日に単行本として発売されました。

もともとは朝日新聞に連載されていた小説のようで、吉田修一さんの作家20周年作品でもあり、朝日新聞出版10周年という記念が重なり作品として出版されたようです。

吉田修一さんといえば悪人や最近だと怒りが記憶に新しいですが、映画化も高確率でされますし、なんと言っても、

その物語に引き込まれてしまい、作品を読み終わったあとも考えさせられるものばかりですよね。

あらすじのネタバレ

1964年1月1日 長崎は料亭「花丸」
侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、
この国の宝となる役者は生まれた。
男の名は、立花喜久雄

極道の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、
喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。

舞台は長崎から大阪、そして、オリンピック後の東京へ。
日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。

血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。
舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、
その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?

となっています。

極道の者として生まれ、歌舞伎の世界へと入っていく物語ですが、今までありそうでなかった話のような気がします。

また物語だけでなく、小説の文章も吉田修一さんにとって新しい試みだったようで、文章の終わらせ方が「○○○でございます」と今までの作品とは全然違うんです。

この事について吉田さんは「作家人生を全部捨てるくらいの覚悟だった」「作家人生を賭けた」と言っていました。

作家歴20年のキャリアを全て賭けたと言うくらいですから、相当な不安だったと思います。

そのプレッシャーの中でも「国宝」を書ききり、注目作品になってしまうのですから、さすがとしか言いようがありませんね。

Sponsored Link

国宝の主人公の喜久雄のモデルは吉田修一?

国宝の主人公の喜久雄のモデルは吉田修一さん本人なのかという声も囁かれていましたが、公式な情報などは上がっていませんでした。

しかし、歌舞伎役者の四代目・中村鴈治郎(なかむらがんじろう)さんの影響が大きいということが今回、調査した結果、判明しました。

なんと吉田修一さんは中村鴈治郎さんの黒衣(くろご)をやっていたそうなんです。

ちなみに黒衣とは、お客様からは見えないように黒づくめの衣装をまとい小道具を役者に渡したり下げたりする係のことを言います。

今でいうところの、スタッフさんですね。

吉田さんは中村鴈治郎さんの黒衣として松竹座や博多座など日本全国を一緒に回ったそうでした。

その経験を元に今回の国宝を執筆したということなので、中村鴈治郎さんが事実上、国宝の主人公のモデルと言ってもいいかもしれませんね。

また補足情報なのですが作中に出てくる興行会社の三友のモデルは芸能事務所の松竹のようでした。

やはり、これらのことを踏まえると国宝にとって中村鴈治郎さんの影響が大きいことがわかりますね。

国宝を読んだ読者からの感想をまとめ

上巻、下巻共に読破。
「創作物である」ということすら忘れて夢中になって読み進めてしまいました。
終盤に近づくにつれ、少しずつ狂気が満ちていくような、同時に美しく研ぎ澄まされていくような、不思議な感覚を味わえます。
また、この作品に満ちている昭和という時代の熱気は平成生まれの私が感じたことのないもので、とても新鮮に感じました。

 

歌舞伎が好きというベースはありますが、本当に面白かったです!少し、盛り込みすぎ?な感も否めませんが、映像がまざまざと目の前に浮かぶ文章でした。こんなに一気に読んだのは久しぶりです。

 

歌舞伎に題をとった作品であることはもちろんだが、歌舞伎に携わる人々の人生を丸ごと描いた傑作でしょう。
舞台の描写の豪華絢爛なことはもちろん、舞台裏の人生までまるごと描かれている。
舞台同様、それぞれの人生には喜怒哀楽、艱難辛苦にみちていて、その清も濁もすべてこの本に閉じ込めてある。
主人公の喜久雄や俊介はもちろん、登場人物たちのなんと魅力的なことか。
ど真ん中の娯楽小説であり、文学。
今年のベスト1小説に間違いないのでございます。

 

歌舞伎の女形として、登りつめていくにつれ、社会や、業界の狭間で傷つき、傷つけながら芸を磨き上げていく主人公喜久雄の圧倒的な魅力。
喜久雄を守り続けてきてくれた徳次が離れていき、ますます孤高の人となっていく喜久雄はもはや人間というよりは魔物にさえ思えてくる。
歌舞伎作品の説明文が演目の紹介のようで、歌舞伎をしっかり見てみたくなった。

書店員だけでなく一般の方からも絶賛されていますね。

もしかしたら今後、国宝も映画化される可能性が高いかもしれませんね。

期待できそうです!

まとめ

■国宝の小説のモデルは吉田修一さんという情報はなく、歌舞伎役者の中村鴈治郎さんの影響が大きかった。

■国宝は任侠や歌舞伎など昭和の激動時代を描いた物語。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
Sponsored Link

 - 小説